埋没法を受けた後、「目を閉じると糸の結び目がポツッと膨らんで見える」「糸玉が目立って不自然だったらどうしよう」と不安に感じていませんか?
二重埋没法は人気の高い施術ですが、糸玉が目立ってしまうリスクはゼロではありません。しかし、その原因を正しく理解し、適切な対処法や予防策を知ることで、後悔する可能性を大きく減らすことができます。
この記事では、美容医療の観点から、埋没法の糸玉が目立つ原因からご自身でできるチェック方法、クリニックでの修正法、そして後悔しないための予防策まで、網羅的に解説します。
【症例解説】埋没法の「目立つ糸玉」とはどんな状態?
まず、どのような状態を「糸玉が目立つ」と呼ぶのか、具体的な症状を確認しましょう。
- パターン1【目を閉じた時のポツッとしたふくらみ】
- 目を閉じたり、伏し目がちになったりした際に、糸を埋め込んだ部分が小さく膨らんで見える状態です。
- パターン2【皮膚から糸が透けて見える 】
- まぶたの皮膚が非常に薄い方の場合、埋め込んだ糸の色(主に黒や青)が皮膚の上から透けて、線や点のように見えてしまうことがあります。
これって異常?セルフチェックの目安
糸玉のような膨らみを見つけた場合、まずは慌てずに以下の点を確認してください。
- 施術からの期間はどれくらいか?
- 1ヶ月未満の場合: 多くの場合は術後の「腫れ」が原因です。腫れが完全に引くことで、自然に目立たなくなる可能性が高い時期です。
- 痛みや赤み、熱感はあるか?
- ない場合: まずは1ヶ月、焦らずに様子を見ましょう。
- ある場合: 感染症の可能性があります。すぐに施術を受けたクリニックへ連絡してください。
2. なぜ?埋没法の糸玉が目立つ5つの原因を解説
糸玉が目立ってしまう背景には、ご自身の体質から技術的な問題まで、様々な原因が考えられます。
原因①:まぶたの構造(皮膚の薄さ・脂肪の少なさ)
まぶたの皮膚が薄い方や、皮下脂肪が少ない方は、糸を覆う組織が薄いため、結び目が皮膚の表面近くに位置し、どうしても透けたり膨らんで見えたりしやすくなります。これは、埋没法を受ける上で避けられない個人の体質的要因の一つです。
原因②:糸の結び目の位置(技術的な問題とデザイン上の理由)
糸の結び目を埋め込む深さが浅すぎると、糸玉が目立つ原因になります。これは、医師の技術的な問題である場合もありますが、一方で、幅の広い二重や食い込みの強い二重を作るために、あえて浅い層に糸を固定するデザイン上の理由も考えられます。
原因③:術後のダウンタイム(腫れによる一時的なもの)
施術直後〜1ヶ月程度は、手術による炎症でまぶた全体が腫れています。この腫れによって、糸を埋め込んだ部分が一時的に強調され、糸玉が目立って見えることがあります。このケースが最も多く、通常は腫れが引くにつれて改善します。
原因④:術後の生活習慣(目をこする癖など)
術後に目を強くこすったり、強い力でクレンジングをしたりすると、固定した糸が緩んだり、位置がズレてしまったりすることがあります。その結果、本来あるべき深さから浅い位置に移動し、糸玉が目立つ原因となります。
原因⑤:【要注意】感染症やアレルギー反応のサイン
頻度は稀ですが、埋め込んだ糸に対してアレルギー反応を起こしたり、糸を介して細菌が入り込み感染症を起こしたりすることがあります。この場合、糸玉の周辺が赤く腫れる、痛みを伴う、熱を持つ、膿が出るといった症状が現れます。放置すると悪化する危険があるため、すぐに医師の診察が必要です。
3. 目立つ糸玉はどうすればいい?クリニックでの対処法と費用
術後1ヶ月以上経過しても糸玉が気になる、または生活に支障がある場合は、クリニックでの対処を検討します。
まずは施術を受けたクリニックへ相談を
自己判断で放置せず、まずは施術を受けたクリニックに相談し、診察を受けることが重要です。保証制度が適用される場合もあります。
クリニックでの主な対処法
- 抜糸: 気になる糸玉の原因となっている糸を、小さな穴を開けて取り除く施術です。
- 費用: 保証期間内であれば無料の場合が多いです。保証対象外の場合、1点あたり1〜3万円程度が目安です。
- ダウンタイム: 2〜3日程度の軽い腫れや内出血が見られることがあります。
- 施術の流れ: 点眼麻酔と局所麻酔を行い、数ミリの小さな穴から糸を探して抜去します。施術時間は10分程度です。
- 再手術(かけ直し): 抜糸と同時に、再度埋没法を行って二重のラインを作り直す方法です。
- 費用: 保証期間内であれば無料または割引価格で受けられることが多いです。保証対象外の場合は、通常の埋没法の料金がかかります。
- ダウンタイム: 通常の埋没法と同様に、1〜2週間程度の腫れや内出血があります。
放置するリスク
痛みや赤みがない場合、糸玉を放置しても医学的に大きな問題になることはほとんどありません。
しかし、見た目が気になってストレスを感じ続けることや、ごく稀に糸が皮膚を突き破って露出してしまう可能性もゼロではありません。
審美的な面、精神的な面で気になる場合は、修正を検討するのが良いでしょう。
4. 糸玉で後悔しないために!施術前にできる3つの予防策
これから埋没法を受ける方が、糸玉のリスクを最小限にするためにできることがあります。
予防策①:カウンセリングで「糸玉のリスク」について質問する
カウンセリングの際に、ご自身のまぶたが「糸玉の目立ちやすいタイプか」を医師に直接確認しましょう。その上で、目立ちにくいデザインや術式について提案してもらうことが重要です。
予防策②:糸玉が目立ちにくい術式を選ぶ
クリニックによっては、糸玉が目立ちにくい特別な工夫を凝らした術式があります。
糸の結び目をまぶたの裏側(結膜側)に作るため、皮膚の表面に結び目が出ず、目を閉じても非常に自然です。また、使用する糸も体内で吸収されない極細の医療用糸のため、アレルギー反応のリスクも低減されます。
予防策③:【重要】信頼できるクリニックの選び方
最も重要なのがクリニック選びです。美容クリニック塾などのクリニック選びのポイントが紹介されていますのでそちらを参考にされ、以下の点をチェックリストとして活用することをおすすめします。
- 埋没法の症例数が豊富で、症例写真がきれいか
- メリットだけでなく、糸玉などのリスクやデメリットも正直に説明してくれるか
- カウンセリングが丁寧で、時間をかけてシミュレーションをしてくれるか
- 抜糸や再手術に関する保証制度(アフターフォロー)が明確か
5. 埋没法の糸玉に関するよくある質問(Q&A)
Q. 糸玉はいつ頃から馴染みますか?具体的な期間は?
A. 術後の腫れが原因の場合、大きな腫れが引く1〜2週間で改善し始め、完全に馴染むまでには1〜3ヶ月かかるのが一般的です。3ヶ月以上経過しても気になる場合は、一度クリニックへご相談ください。
Q. メイクで隠せますか?
A. 膨らみを完全に消すことは難しいですが、コンシーラーやマット系のアイシャドウを使うことで、ある程度目立たなくすることは可能です。ただし、抜糸後1週間以内など、傷が完全に治癒していない状態でのメイクは避けてください。
Q. 修正費用は自己負担ですか?
A. クリニックの保証制度によって異なります。施術に起因する明らかな不具合と判断された場合は保証内で無料対応となることが多いです。「もう少し幅を広くしたい」といった自己都合のデザイン変更の場合は、自己負担となるのが一般的です。カウンセリング時に保証内容を必ず確認しましょう。
Q. 糸玉が痛い・赤い場合はどうすれば?
A. 感染症の可能性があります。放置せず、できるだけ早く施術を受けたクリニックに連絡し、診察を受けてください。抗生剤の投与など、早期の治療が必要です。
まとめ:埋没法の糸玉は対処可能。一人で悩まず専門家に相談を
埋没法の糸玉は、術後の腫れによる一時的なものであることが多いですが、体質や技術的な要因で目立ってしまうこともあります。
大切なのは、異常を感じた際に一人で悩み込まず、施術を受けたクリニックの専門家に相談することです。ほとんどの場合、抜糸や再手術といった適切な処置で改善が可能です。
そしてこれから施術を受ける方は、リスクを最小限にするために、信頼できるクリニックで十分なカウンセリングを受けることが、理想の二重への一番の近道です。
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